波瀾万丈

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智子高校生まだ二年 両親のバトルに耳を塞いだ。父親には女がいる…そう悟ったのは中3の春…母は妹を連れ電車で3時間半かけ実家に泊まりに行った夜 寝てると思ったのか一本の電話をかけていた おぅ じゃあ今から行くよ 忘れられない台詞…直感的に女だと判断した。朝まで眠ることなく父を待つ私。そして部活に行く時間になり私は家を後にした。何とも言えない気持ちがよぎる…まだ一緒にいるのかどんな女なのか疑問ばかりが渦巻いた。部活所ではなくなったので早々に帰宅したがまだ父は帰ってきていなかった。ショックと寝てないので横になり疲れをとろうとした…頭が痛い…ガチャガチャと鍵を開ける音…あれっお前部活休んだのか?頭が痛いと言い残し自分の部屋で寝てしまった。何時間たっただろうか又ガチャガチャ。出て行った。それ以来暫く父の姿は見ない。母は私にいつ出て行ったのか何処に行くと行ったのか質問攻めだ。まるで私が悪い様に あんたがいるから 出掛けたのに。何の役にも立たないと罵倒され そこで全てを悟った。私は引き止めるための道具だったのだ…
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