38人が本棚に入れています
本棚に追加
「刀だぁ!拓斗くんの後ろにいるイケメンくんはだぁれ?」
相変わらずほのぼのとした口調のマコトに拓斗は動けないながらもため息をつきたくなった。
すると拓斗に刀を向けていた男が口を開いた。
「異人…動けばもう1人を切る。おとなしく我らに着いてこい…」
マコトはうーんっと考えながらもわかったよ!と元気に返事をした。
男は刀を収め、逃げるようなら切り捨てる。といい歩き始めた。
マコトたちの前には刀の男ともう1人。
後ろには3人がいるので逃げられる状況ではなかった。
不意に拓斗が口を開いた。
「なぁ…なんでこいつらに従うんだよ。」
「拓斗。今から私のこと姉貴って呼ばずにマコトと呼べ。それとこの人は私の予想が合っているならば…」
そう言ってマコトは何かを考え始めた。
[男口調になりつつあるなぁ…姉貴って普段は相対性理論もリーマンもわからねぇバカだけど…口調変わってると俺より質悪いからなぁ…]
拓斗はそんなことを考えながらもマコトの隣を歩いている。
最初のコメントを投稿しよう!