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室内はとてつもなく煙たく、拓斗にはキツく感じられた。
「てめぇら…異人か??」
副長と呼ばれた男が2人に問いかけた。
「違いますよ。私は沖野マコトと言います。れっきとした日本人ですよ??土方歳三サン♪♪」
マコトが土方と名前を言った瞬間、部屋の中に緊張した雰囲気が漂う。
[怖っ!?ってかこの人が土方歳三??教科書と全く違うよな…]
そんなことを考えつつ、拓斗がおそるおそる言葉を発した。
「あの…俺は沖野拓斗というっす。マコトの弟で…「これから私が言うことは全て真実です。信じられないかもしれませんが、お話ししたいので、沖田総司、永倉新八、斎藤…サンはそこに居ますね。藤堂平助、原田左之助、近藤勇に山南敬助を呼んでいただけませんか??」俺が話しているだろうが!バカマコト!」
[…こいつら、何故幹部の名前を知っている??]
マコトの話しが本当ならこの男は平成の世で有名な土方歳三ということになる。
長州の間者と思われているマコトはというとキャディケースの中からなにやら探しだした。
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