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「ほら、よく携帯小説とかであるじゃん??事故にあってぇ、とか??」
マコトはどこか抜けている。
拓斗はそんな自分の姉を哀れみの目で見つめている。
姉のマコトは見た目は高校生のようだがこれでも成人している。
拓斗はなぜこんなのが自分の姉なのか不思議に思いつつ言葉を紡ぐ。
「だからバカ姉貴なんだよ。そうそう上手くいかねえって…とにかく、今日は京都まで行くんだろ??早く準備しろ。バカ姉貴。」
そう言って拓斗はマコトの部屋から出て行く。
マコトも着替えをしつつ、三泊で行くことになっている[新選組堪能旅行]に期待を膨らませる。
支度が終わると大きなキャディを愛車に乗せる。
マコト曰くいつでもタイムスリップしてもいいようになっているらしい。
一方の拓斗は少ない荷物をマコトの車に乗せて既に車に乗り込んでいた。
「じゃあ、京都に出発!待っててね!新選組!」
「別に逃げないだろ…」
よほど新選組について語っているのか拓斗はうんざりしたように答えるとマコトは車を走らせ始めた。
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