神の社

2/3
前へ
/41ページ
次へ
「ここは…??」 意識を失ったマコトと拓斗が目を覚ましたらそこに居た人物に目を見開き凝視してしまった。 「……お爺ちゃん??」 「あり得ないだろ…お爺は死んだはず…」 無理もない。死んだはずの祖父が目の前にいるのだから… 「儂は神だ!」 「「……」」 2人は冷ややかな目で見つめているが、神様気を取り直して高らかに宣言していた。 「マコト!拓斗!お前達に新選組の未来を変える権利をやろう!」 「本当??やったぁ!」 飛び跳ねて喜ぶマコトをよそに拓斗は自称神様を蹴った。 「朦朧した??相対性理論でタイムスリップは無理って言われてんの。バカにしないでくれる??」 無論邪悪な笑顔で… 「儂にできんことはない!先ず、マコトにはこれをやろう!」 そういって神様が鏡と刀と小刀をくれた。 「…キャディ…私のキャディも出して。」 キャディを要求するマコトはさながら鬼神のようだった。 神様は冷や汗を流しながらキャディを出すとニコニコとしたマコトがいた。 [[姉貴(マコト)だけは怒らせないようにしよう…]] そう決めた拓斗と神様であった。 一方のマコトは小刀を鞘から抜き、長い髪をバッサリと切ってしまった。 元々中性的な顔立ちなので、男だと言われたら信じてしまうだろう。 「何やってんだよ!バカ姉貴!」 「んー??だって新選組は女は入れないからぁ!」 そんなことで…??と呆然とする拓斗に神様は少し大きめのビンを渡した。 「…これなんなんだよ??」 中身は小粒の薬のようなものが大量に入っていた。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加