第二眠

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「内藤君これさ、仕事ナメてんの?」 「えー、なに言ってんですか。この艦を維持する為には……」 「いや、なんの役にも立たないよねそのサンプル。完全に自分様用ですよね」 「ライフルに装填すれば武器として……」 「口紅をか? 試供品装填して戦えってか?」 「試供品でなくてサンプルです」 言い換えただけじゃねーか。 なんなのこいつら! まともな奴はいねーのかよ! 「まあまあ、そんなに内藤君を責めるなよ。たまにはいいじゃないか、戦士にも休息が必要だよ」 「もー、副艦長は内藤君に甘いんだからー」 「ほら、データだ。これでいいだろ?」 副艦長が提出した資料には、事細かく低血圧に関するデータが記されていた。 んもう、これだから副艦長って好きなのよ。 さすがは私の右腕と言ったところかね。 「よし、この資料を元にこれから会議を開く。……ところで矢崎はどうした?」 「矢崎さん? 艦長の命令で自室で待機してますけど」 そんな命令下してねーよ。 「いいから連れてこい」 「ほーい。あ、昼飯食いながらでもいいすか会議?」 「いいわけないだろ。貴様には緊張感がないのか鈴木」 「そりゃあるっすけど、腹が減っては戦はできませんよ?」 俺がこのメンバーで抹殺したい順。 一位 矢崎 二位 内藤 三位 鈴木 これでも鈴木は可愛いほうだ。
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