オルゴール

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これは、俺が小学生の時に母親から聞いた話しなんですが、結構怖かったんで今も覚えているんです。 (ちなみに、これを「俺の実体談」に載せなかったのは、俺が体験した話しでは無い話しを載せすぎない為です。) それを体験した日、母はなかなか寝付けず、一人で起きていたらしいです。 母が起きていると、そこに二番目の兄貴が来たそうです。 兄貴は、母と何かを話した後、部屋から出て行きました。 そして………兄貴が出て行った後、それは起きました。 兄貴が部屋から出て、しばらくすると、急にオルゴールが鳴り出したそうなんです。 蓋を開けなければ鳴らないタイプの筈なのに……母以外、その部屋で起きている人は居ない筈なのに………… オルゴールは、蓋を開けなければ鳴りません。 逆に言えば、蓋を開ければ鳴るんです。 だから、ネズミか何かが蓋を開けた可能性も考えられます。 でも、それは無いんです。 何故なら、その時、オルゴールの上に沢山物が置いてあったからです。 俺、それがどの位重いのか持ってみたんです。 そしたら、結構重いんですよ。 一キロは超えてたと重います。 そんな重りがあったのだから、まずネズミには開けられないと思います。 おまけに、兄貴が戻って来る少し前に、オルゴールの音はやんだそうです。 まるで、兄貴に聞かせたく無いかのように…………
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