大好きなんだよ。

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さっきまで、 莉子の手が少し震えていた。 泣いてるかと思ったけど、 罪悪感を感じるのも 無理はない……。 泣かせていた方がいい……。 俺は眠くなってきたのを 必死に押さえて、 莉子の手を強く握った。 その瞬間後ろから ドサッという音が聞こえた。 雄大が千春を押し倒した。 ………と思う。 「莉子、今どんな状況?」 そう聞くと、 また莉子の手が少し震えた。 「ち……千春…ちゃんが…… 下着姿…で…… 雄大に押し倒され…て……」 「……ありがとう、莉子」 やっぱり 押し倒されてたか……… ……………… 「ぇっと………莉子…」 「な、なに?」 「千春じゃないから、 そんな事いう資格なんて ないんだけど……… そんなに……… 罪悪感 感じ過ぎなくても… いいと思うぞ………」 「え………」
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