前触れ。

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それぞれの組割りは、 莉子は1-3、 俺と雄大は3-3、 千春は3-2だ。 少しHRまで時間が余ったので、 鞄を机に置いて、 雄大の席へ向かった。 「なぁ、新志………」 「なんだよ?」 「お前もモテる、 莉子ちゃんもモテる、 あの千春でさえ、 顔に騙されてモテる……… …………なぜ俺はモテない?」 「…………;」 そんな事…… 俺に聞かれても………; 雄大は決して、 不細工なわけではない。 むしろ、良い方だ。 中の上か、上の下くらい。 だが………… そういえば、 なんで雄大は モテないんだ………?; HRまでの約5分間、 ずっとこの事について 2人して悩み続けていた。
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