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そしてあの日はやってきた
「今年こそは行くよ」
祖母が僕に言う
「嫌だ…」
僕がそう言うと
「いいから来なさい!」
と祖母に無理やりお墓参りにつれて行かれた
お墓の前でも下を向いている僕に祖母がこう話しだした
「もう、この世にはお母さんいないと思う?」
「当たり前だ!お母さんは僕の目の前で…」
最近、珍しく興奮した僕に祖母はやさしく諭した
「確かにね、もうお母さんはいないけどね、心の中にはいるんだよ
それにね、あなたにはねお母さんの血が半分入っているからあなた自身がこの世で一番お母さんに近いんだよ
だからね自分を傷つけるということはお母さんも一緒に傷つけてるんだよ」
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