真道実

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「テ、テンパる? はぁ? い、意味わかんねー! テンパってなんかいないだろ!!」 「ふ~ん……そうですか。ならいいんだけどな」 ニヤニヤすんなって! 俺は将語のわき腹を小突いた。 「……という訳なんだよ!」 「あ~おいしかったぁ~」 それぞれ満足した語と学もそろってニヤニヤしている。 その様子につられて俺も思わず口元が緩んだ。 新田さんも大丈夫だったみたいだし。 そうだ、後で心配したよ、って切り出して話しかけてみようかな……緊張すんなぁ! もう! でも、俺ならできる!! やるっきゃねーぜ真道実!! 俺は決意を込めてメロンパンをかじった。 四人の坊主の野郎共がそろってニヤけている、そんな風景を他のクラスメートが引き気味にみていたってことには気付かなかった。
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