プロローグ

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―5月10日、PM11:23 とある場所で― その夜は慌ただしかった。そこにいる者たちすべてが歴史の目撃者になれるのだから。 「マスター・フォース! 予測通りの軌道で接近中です! 時間にして後三分ほどで到達します!」 明らかに冷静さを欠いた声で報告する男に、マスター・フォースと呼ばれた人物が答える。 「到達地点を正確に補足しろ! そして『衝突』したらその人物の特定も直ぐにできるようにしておけ!」 「はい!!」 全てがその時を待っていた。 「遂に来たか……龍星よ……」
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