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―――
「何か」によばれている。
その「何か」はどうしようもなく俺を求めている。
俺もまた「何か」に会いたくて仕方なかった。
いつの間にか外にいた。
霞がかった頭でぼんやり思った。
どこだ?
頭上には満天の星空……。
突然、鋭い頭痛とともに視界というか視点が変わった。
俺はまたしても飛んでいた。
夢と同じ光景だ……。
オレは上空から地上にともる、無数の光を見つめていた。
そして刻一刻と地上に近づいている。
〈早くいかなくては……〉
オレは「何か」だった。
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