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『〈奴〉が簡単にやられる訳がない……とすると』
蜂の真っ黒な複眼と目があった。
『残りのやつらに訊いてみるか!』
「くっそー!!」
意味が分からない。
こいつらがなんなのか。どうして襲ってきたのか。
どうしてみんなの手があんなに冷たいのか。
意味が分からない。
なんでこんな思いをしなくちゃならない。
俺はなんで、こんな嫌悪感に突き動かされているのか。
「なんでだよ!!」
俺は近くの机の残骸から鉄の棒を引き抜くと、蜂野郎に向かって駆けた。
『ほう……まだ向かってくるか……面白い。お前の負、喰らってやる』
黙れよ!!
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