襲来

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嘘をついたかどうかわかる? 本当に? 玲菜は麻痺した思考の中で訝しんだ。 だがこんな怪物がいるくらいだ。 何があってもおかしくない。 『もし嘘をついたら……わかるよなぁ?』 メザビと名乗った怪物は教室中で倒れて動かないクラスメート達を右手の針で示した。 選択肢は……無いってことね。 『まず最初に、最近お前らの中で流れ星にぶつかったやつはいないか?』 玲菜は意味が分からず、ポカンとした。 生徒達も当然反応無し。 普通に考えて、いるわけがないだろう。 流れ星にぶつかる? 大気圏外から突入してきたものは、たとえ小石ほどの大きさであっても巨大なクレーターを残すほどに強烈な威力になる。 そんなものとぶつかって無事な人間なんているはずがない……。 『自覚がない場合もあるからな……次だ。お前らの中で泉四花(いずみ しか)と名乗る女と接触があったやつはいないか?』 今度も生徒達の反応は薄い。 もちろん、玲菜も知らなかった。 『では最後の質問だ。……最近頭の中で変な声が聞こえたやつはいないか?』 反応は前の二つの時と同じ。 『そうか…ならば、まだ覚醒していないという事で決まりだな……おい』 再びメザビから黒ミイラに号令が飛ぶ。 すると質問の最中はほとんど動かなかったミイラ達がゆっくりと近づいてきた。
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