★2★

4/14
前へ
/46ページ
次へ
「はいはい。泉ね! 僕のことはカケルって呼んでよ♪ これから よろしくねー。」 言葉がうまく出てこない… 返事の代わりにコクコクと頭を縦に振り続ける俺を見て またまた大爆笑された。 「分かったから そんなに頭振り続けてたら おバカになっちゃうよ?フフ」 可愛らしい笑顔につられ自然と笑顔になれた。 「本当に綺麗だよねー…泉ってさ……いいなー……でも この学校じゃ気を付けてなきゃダメだよ!! 気を抜いたら どっか連れ去られるかもしれないんだから!」 なんて物騒な事を言うのだろうか……… 連れ去られるって…… ……怖い!!怖いじゃないか?! 「そんな怯えなくても大丈夫!! 僕がいつも傍にいるから!!守ってあげるからね!!」 そんな……可愛い顔をしたカケルに守ってもらう俺って……どうなの? こんなちっこい身体して守る宣言をしてくれたカケル…… 心強いのか不安なのか自分でも分からなくなってくる でもなんか友情って感じで凄くいい!! 俺もカケルを守ろう!! ヘナチョコだけど……… カケルが襲われそうになったらカケルを抱っこして走って走って逃げて逃げて逃げまくろう! ケンカは無理だ!!俺は弱い!! だから逃げ足だけは速い!ンフ…… 俺は この気持ちを伝えたくてカケルの目を真っ直ぐに見つめた。 見つめてただけで気持ちが伝わるなら どんなにいいだろう 伝わらないから俺なりに言葉にしてみた。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

241人が本棚に入れています
本棚に追加