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『 カケ……ル… 持って……逃げる… 守る。 ………俺…  友達いなかっ……た……から………嬉し。…  あり……がとぅ…。』 やっと伝えた言葉…なんて伝えたらいいのか分からなくて …友達に気持ちを伝えた事なんかないし 話すの苦手で…… ちゃんと伝わったか不安でカケルの目を見つめると 「フフ…そんな不安な顔しないで?泉の気持ちは分かったから。ありがと!僕も嬉しいよ!! …でも泉が友達いなかったなんて信じられない!!こーんな美人さんなのに!!モテたでしょ?」 なんだか胸が苦しくなって…… 中学時代を思い出し自分の顔が歪んでいくのが分かり顔を俯かせてしまった 「泉?どうしたの?」 カケルに心配をかけるなんて出来ない 出来る限り笑顔を作りカケルと目を合わせ 『そ……んな事ない …俺… 美人……なんか… じゃ…… ないから。 カケルは…… 可愛い。』 俺の顔を見つめていたカケルの顔がミルミルうちに悲しさと怒りの表情に変わり 驚く俺の手にポトリと雫が落ちた 「どうして… 泣きながら笑顔でそんな事言うの? 辛いなら無理して笑わなくていいんだよ? ごめん…… 聞いちゃいけないこと聞いちゃったみたいだね…」
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