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予約の時間まで後5分・・・。 行かなければー行かなければー。 もう!!行こう!! 意を決して足を踏み出した。 緊張しすぎて鼻息荒く美容室の扉を開けた。 近くにいた美容師のお兄さんが 初めはビックリしていたがニッコリと笑顔を見せいらっしゃいませ と声をかけてくれた。 俺がモジモジしているとクスクス笑い声がし、パッと顔を上げるとその美容師さんが自分の携帯と俺を見比べ間違いないなぁ と一人納得し俺の手を引き椅子に座らせた。 人見知りの激しい俺は そりゃーもう!!人と話すだけで挙動不審になっているのに手まで引かれバクバクと心臓が壊れそうなほどに動いていた。 黙って俯く俺にゆっくりと話しかけてくれた。 「俺ね源二の友達で、敦っていうんだ。よろしくね!」 人懐っこい笑顔で見つめられて恥ずかしくてコクリと頷いた。 「本当に 凄い人見知りなんだね。源二からいつも聞いてるよ。 今日はどうしても行けないから 泉を頼むって、そりゃーもうー凄い心配しながら俺に頼んでたよ。」 本当にげんちゃんは心配症だ。 でもなんだかホンワリと心が暖かくなる。 「なんだーそんな顔も出来るんだ!その方がいいよ。笑ってたほうがいい! んじゃーバッサリ!サッパリ!イケメンにチョッチョイっとしちゃおう!!なんだか腕がなるなぁ!!おい!」 そうして始まったイメチェン大作戦! 期待と不安でいっぱいだー!! こんちきしょう!!
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