プロローグ

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「えぇ?」 「えぇ?ってなんだよ。もうちょっと喜べ。」 「無理」 今度は私が即答してやった。 先生は「そうきたか」みたいな顔をしている。 なんか笑える。 「国語嫌い。」 「うるせーな、俺も国語嫌いだよ。」 …………。 ……………………。 ってえぇえええええええ? 確か…、確か先生は国語担当教師だったような気がする。 「えっと、なんの勉強の個人授業でしたっけ?」 先生はめんどくさそうに頭をかきながら答えた。 「国語だろ。俺担当なんだから。」 ですよね。 嫌いなのに何で国語担当をしてるのだろうか。 個人授業って何をするんだろうか。 勉強は嫌いだ。めんどくさいから。 それに、いくらどす黒先生とはいえ、イケメンである。 緊張ぐらいは私もする。 私が色々と考えていると、Mr.ツクモはクスクスと笑いながら言った。 「オイ、やんねえのか。」 うっせー!どうせガキだよ! そんなこんなで、先生の個人授業は始まった。
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