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勇者「こちとら命懸けで魔王倒したってのに、報酬は5000Gと」
勇者「『よくぞ倒してくれた』」キリッ
勇者「…もうね、馬鹿にしてんのかと。そんな小銭いらねーよと」
勇者「しかも、仲間には微妙な裏切りに遭うし…」
勇者「世界ファッキン」
~少し前~
勇者「王様、魔王を討伐してまいりました」
王様「うむ、よくぞ成し遂げてくれた。褒めてつかわす」
勇者「はっ、ありが 戦士「はっ! ありがたきお言葉にございます!」
勇者(なんぞ)
バーン!!
姫「お父様! 魔王が倒されたというのは本当ですか!」
王様「うむ、ここにいる勇者一行が見事に」
勇者(あ、そういえば姫様を嫁に出来るんだっけ?)
姫「あぁ…この日をどれほど待ちわびたことか…」
姫「貴方が、勇者様ですね?」
勇者「は 戦士「はい! 私が勇者でございます!」
勇者(ふぁっく…)
姫「まぁ…流石は勇者様。逞しいお身体ですわ…」
戦士「はっはっはっ! 魔王を倒すため、日々鍛錬を行っていましたから!」
姫「あの……私、勇者様とお話がしたいのですけど…」コソッ
勇者「(shit…)では姫様、私はこれにて失礼致します」
姫「ありがとう。さ、勇者様? 私の部屋でたーくさん、お話を聞かせて下さいまし?」
戦士「えぇ、存分に話して差し上げますとも! はっはっはっ!」
バタンッ
勇者「なんぞ…これ…」
~回想終~
勇者「んー、する事が何も無い。魔王倒したらいきなり無職とか泣けるわぁ」
勇者「あ、そうだ。兵士さん兵士さん」
兵士「ん? あぁ、勇者様のお供か」
勇者「(潰してぇ)この手紙を、勇者に渡しておいてもらえる?」
兵士「ん、分かった。確かに渡そう」
勇者「よろしう」
数時間後
戦士「来たぞ、勇者。話とは何だ?」
勇者「おーう。ま、とりあえず手を出せ」
戦士「ん? ほら」スッ
勇者「あーくしゅ握手。明るい握手っと」ギュッギュッ
戦士「……で?」
勇者「お前に、初級呪文を移しといた。あとこれ、復活の球な」ガサゴソ
勇者「これで当分、お前は勇者だ」
戦士「どういうことだ?」
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