手軽にSSのようです

勇者「魔王倒したけど…」

　
焦げ人「許しません、それなりに」

勇者「許してよ焦げ人さん」

焦げ人「焦げ人じゃないです！　旅人です！」

旅人(焦げ)「それより、貴方は誰ですか？　で、何をしているんです？」

勇者「俺？　勇者だよ勇者。一応世界救ったらしい勇者。今は無職の気ままな旅をしてるの」

旅人(焦げ)「へぇ。なんか、ちょっと虚しい旅ですね」

勇者「ていうかいつまで焦げてるの？　痛々しいよ…」

旅人(焦げ)「だから貴方の……あぁもう！」ｳｶﾞｰ!

勇者「ティアラル！」

旅人「わ、わっ！？　…あれ？　治ってる？」

勇者「ん、これでチャラね。ようやく話も進む。それz ｶﾞｯｼﾘ

旅人「勇者さんの旅のルートに、魔王城は含まれますか？」

勇者「あぁ、うん。一応ね？　ていうか痛い痛い、肩に指が食い込いたたたた」

旅人「私も連れてって下さい。ていうか連れてけ？　私、各地の城巡りしてる途中なんです」ﾆｺﾆｺ

勇者「分かった分かった連れてく連れていきますから離してくれあだだだだ！！」ｷﾞﾁｷﾞﾁ

　旅人が　仲間になった！

旅人「ところで、どこに向かってるんですか？」

勇者「自然豊かで長閑な農村。荒んだ心を和ませてくれる超癒しスポット」

旅人「へぇ～。楽しみです」

勇者「村長さん生きてるかなー。延命桃あげたから多分生きてるはずなんだけど」

旅人「は？」

勇者「…旅の扉ってさ、凄いよね！」

勇者「こんちゃーす！」

村長「おぉ、勇者か。久しぶりじゃの。ワシが村長じゃ」

旅人「殺してでも何かを奪い取ったほうがいいんですか？」

村長「ほっほっ！　いいセンスじゃの、お嬢さん。ところで勇者、何か用事か？」

勇者「おう。今回の罪滅ぼしは製鉄技術だ」

村長「前が製薬、その前が建築……もう、罪滅ぼしはいいんじゃないか？」

勇者「いやまぁ、俺もそんな気はするんだけどさ……ほら、元勇者だし？　ね？」

村長「儂らの村はもう、お主を許している」

勇者「ま、俺が納得いくまでさ、甘んじて技術を取り込んでよ。な？」

旅人（…話が、よく見えません…？）ｷｮﾄﾝ