エルフ「たすけて…誰か…」

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  エルフ「ん……む? むぐぅ!?」   エルフ「むがー!(なんだこれは!)」   下っ端「ん? あぁ、やっとお目覚めかよ」   下っ端「んじゃ、親分を呼んでくるとするかー」   エルフ「むーうー!」ジタバタ         エルフ男「人間、こっちだ!」    ガサッ ガサガサッ   「ちょ、うわっぷ。そうは言われても……危なっ!」   「こうも進み辛いと、馬もなかなか走れない……っとぉ!?」ヒュン   エルフ男「なら、進めるようにしよう!」   「お? 草木が避けてくれているのかな?」   エルフ男「私の力だ! さぁこっちだ、早く来てくれ!」         下っ端「目ぇ覚ましましたぜ」   親分「おう」   エルフ「むー!(さっさと解放しろ、人間!)」   親分「運が良かったよなぁ。まさかエルフが森をうろついてるなんてよぉ」   下っ端「もう一匹のエルフには逃げられましたがね」   親分「まぁ仕方ない。あっちは変な術を使ってきたからな」   親分「ちっこいにも、ちっこいなりに使い道はある。安心しな嬢ちゃん、すぐ解放はしてやる」ヒッヒッヒッ         親分「下っ端ァ! コレを売り物にする下準備しとけ」   下っ端「ういーす」ニタァ   エルフ「ふむぐっ!(何をするつもりだ!)」   下っ端「んーんー、ふふーん」   下っ端「動くなよ? 動くと体が切れちゃうよ?」    サクッ ビリビリ ビーッ   エルフ「むー!!」         「あとどれくらいですか!?」   エルフ男「もうすぐ見える……あの洞窟だ!」   「ここですか。よいしょっ、と……よしよし、待っててね」   「さ、行きましょうか」   エルフ男「すまないが、私は入れない……」   「はい!? どうして…」   エルフ男「この洞窟には入ってはいけない掟なのだ…」   「そんな…!」         下っ端「へぇ、申し訳程度には乳があるんだな」ケタケタ   エルフ「うぐー!(許さん! 絶対に!)」   下っ端「いつまでその目が保てるかねぇ。いっひひ」   親分「準備出来たか?」   下っ端「あいあい。下着は切らないでおきやした」   親分「おう、分かってるじゃねぇか」   エルフ「……(なに、あの変な棒…みたいな)」  
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