僕の親友

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いつも押し入れで見守ってる あぁ… 今日も泣きながら帰ってきた… そんな悲しい顔しないで? 僕が今君を元気にしてあげるから すぐにほいほい助けないのは君を心配してのことなんだ 将来他人に頼らずに自立できるように… だから、どうしてもって時だけ助けてあげる いつも机にテストの答案を隠していたね… たまにお母さんに場所を教えてたりしたんだよ 全部君のためなんだから、悪く思わないでね… たまに君は僕に感謝してくれて、どら焼きまでくれるよね… 僕はどら焼きなんかなくても、君が感謝してくれるだけで、胸がいっぱいになるんだ そのことを思うと、どうしても君に甘くなってしまうんだ… 一度君はジャイアンと殴り合いの喧嘩したよね… 僕はとても心配だった 君にもしものことがあったら… でも、君は最後まで僕の手を借りずに喧嘩したよね ほんとに感動した… 僕に心配かけないために頑張ってくれたんだよね… これで僕が行っても大丈夫だよね あまり長居するとこっちが離れられなくなるから… もう…行くね… そんな泣かないで いつでも見守ってるから… 君と初めて出会ったこの部屋で… いつでも…いつまでも君の心の中にいるから… 絶対に忘れないでね… …あぁ… 今日は泣きながら帰ってこない… 君がいないだけでこんなに寂しくなるなんて… また今日新しい男の子のとこに行くんだ… 君みたいな子だったら手を焼くなぁ… でも、楽しいよね… また今日も机の引き出しを開ける
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