嫌な力

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僕が始めて死への時間を見たのは小学校6年のころだ。 隣の家に住んでいた、当時60代くらいのおじさんとは仲がよく可愛いがってもらっていた。 おじさんの家の庭にある池のコイを眺めたり、昔の遊びなどを教えてもらいいっしょに遊んでいた。 焼き芋やもちなどを食べさせてもらいとても優しくしてくれていた。 ある日いつものように逢いにいくとおじさんの具合が悪くなったと、おじさんの妻に聞かされた。 次の日またおじさんの家に行った。 おばさんにお見舞いがしたいと頼み家の中へ入れてもらった。 おじさんは布団に寝込んでいた。 苦しそうではあったが僕の顔を見たらすぐ話しかけてきてくれた。
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