時間が見えた

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月曜日 めんどくさい学校が始まる、まだ寝ていたい、休み終わるの早すぎた。僕はこの日になるといつも同じことを思ってしまう。 眠たい目をこすりながらも優矢は体を起こした。すぐに支度をすませ母が作ってくれた朝食を食べた。 「行ってきます」 自転車のカゴに鞄を乗せてスタンドを上げていつもどうりに自転車を走らせた。 「自転車通学ってのも疲れるなぁ」 「おはよう」 近所のおばちゃんが挨拶をしてきた。 「おはようございまっ・・・」 また死への時間が見えた・・・ このとき優矢にはおばちゃんの頭の上に〔30:27〕の数字が見えていた、つまりこの人の寿命は残り30分。 またか・・・なんだよこの嫌な力は。 僕の名前は御崎優矢(みさきゆうや)。 人の死への時間が見える妙な力を持っている。 だがこんな力があっても何も嬉しくもない。 朝から気分は下がり学校に着いた。
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