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キーンコーンカーンコーン~キーンコーンカーンコーン
4校時終了のチャイムが鳴り響くのは、龍慈(主人公)が通う南昭和高等学校だ。
教室の時計は12時45分を指している。
教室からは昼飯を購買で買うため、男子が殆ど居ない。
その教室に龍慈は自分の席に座っていた。
龍慈は昨日見ていたおもしろ動画の事を思い返して、少しだけ、にやついている。
端から見れば、かなりの変人だろう…
「龍慈?これ、今日のお昼だよ。」
胸あたりまで伸びた黒髪と凛とした顔立ちが目を引く女子…鏡 京子(かがみ きょうこ)が右手で水色の水玉の弁当袋を龍慈に手渡す。
左手に持っているピンクの水玉の弁当袋は自分のだろう。
「お弁当ありがとう、毎日助かるよ。」
「今日も一緒に食べよ!」
そう、この2人は付き合って半年になるカップルなのだ。
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