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とりあえず、爪を剥ごうかな…
そう思い、手持ちの愛用ナイフを逆手で持ち、ヤクザベアーの爪の付け根を思いっきり刺した
ガキン!という鈍い音と共に愛用ナイフが真っ二つに折れてしまった
「今日は何もかもが予想外よ…」
ぼやくように呟いて、愛用ナイフを片付ける
魔力で身体強化と、愛用ナイフに鋭さを加えるために風の属性付加をしたから、並みのヤクザベアーには軽く突き刺さるはず…
なのに…突き刺さらなかった、これらを考えるとこのヤクザベアーはヤクザベアーの中でも100体に1体の『ドン』や『親分』と呼ばれるヤクザベアーの中の最強個体なのだ
それをさっき見た一撃で倒す強者(もしくは怪物)が祟りの森周辺にいた、もしくはいるのだ
ここは依頼もあるが早く切り上げて、ギルドへ報告して、後日また狩りに来た方が良いだろう
ヤクザベアーから踵を返し、森を抜けようとした直後だった
私の視界に優雅に『それ』は佇んでいるのが入ってきたのは…
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