俺がてゐっ!?

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「それに…俺はこっちの子の方が気になってるんだがな…」 ヴァンさんから俺の様な温室育ちでも分かるような殺気…空気がビリビリして心の中から恐怖というものが今にでも飛び出して来そうな感じだ。 だけど、俺は出来る限りの冷静を装う…こうゆう時は焦ったりした方が負けるんだよな… 「なっ…何で龍慈なんですか?」 その殺気はピンポイントで俺に当てられているらしい…レイヤがヴァンさんを見たら少し怯えたようだったしな。 「長年の勘が告げているのだ、コイツは強いと!」 「ちょい待てや、コラ。」 強さを勘で決めちゃアカンだろ!…殺気?ツッコミ優先だろ、jk!! 「では、一試合と参ろうか。」 俺のことなどお構いなしに、ずんずんギルドの二階に上がっていったのを見たナノカさんが口を開いた。 「ちょっと待って下さい!この子は魔力がないんですよ!?」 あれ?そうだっけ?使い方分かんないだけで…確かハリューはあるって言ってたよな? 〔呼んだかの?〕 「うおっい!!」 龍慈のいきなりの叫び声にその場にいた全員が龍慈に視線を投げた。 「いや、なんでもないです…」 「ま、とりあえず…ついて来い。」 「分かりました…」 空気に耐えれなくなったのでついて行くことにした。 ナノカさんは闘いのことを止めさせるべきだ、と渋っていたが、心配なのでとついて来た。 他の二人は言わずもがなだ。 〔いきなりすぎるんだよ!ハリュー!!〕 〔すまんのぅ…なかなかタイミングがつかめなくての…〕 〔まぁ、いいや。で、俺に魔法は使えるのか?〕 〔使えるぞい、だが、儂が解放の鍵になっているから、今からのでやればよかろうよ。〕 〔それが分かれば大丈夫だ!あれ?ハリューを使えばいいんだよな?〕 〔そうじゃ、儂の名を呼んでブレスレットから違うものにすればよいのじゃ。〕 〔昔の俺はマント?にしてよく使ってたんだっけ?〕 〔ローブにもよくしておったぞ。〕 〔じゃ、ハリポタによくでてくるローブをイメージしてやるよ。〕 〔頑張るのじゃよ!〕 ハリューと久しぶりに脳内会話していると目的地についたようで、そこは多目的ホールみたいな広い空間…コロシアムっぽいところだった。
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