第二十四章

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「確かに処刑人からのメールにはそう書いてあった。 でも本当に犯人を突き止めたいなら、僕達を人質にするのは都合が悪いんじゃないかな。 今2年B組の多くの生徒が犯人探しをあきらめてる。 犯人に最も迫っているのは僕達なんだ。 そんな僕達から、なんで人質を選ぶんだろうって不思議に思ってた。 でもレイコが、春橋さんが協力者だって証拠を探していたんだとしたら。」 「正体を暴かれたくない春橋さんが、処刑人に頼んで人質にした。」 「そう考えるとしっくりくる。」 「もしかしたら、レイコは何か掴んでいたのかも……。 もっと春橋さんについて調べれば、私達にも何か見付けられるかもしれないわね。」 「いや。もう春橋さんについて調べるのはやめよう。 危険すぎる。 これまでの情報だけでも、協力者は春橋さんだって示してる。 これ以上踏み込むのは危険だよ。 今度はアキエが人質になってしまうかもしれない。」
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