若者特有のアレ

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こんなことを言う若者って よくいますよね。 いや、僕自身も若者で 例に漏れず言ってるんですけど。 「今の自分は  本当の自分じゃない気がする」 「本当の自分がわからない」 みたいな。 自己の探求 ってやつですか。 けど同時に、 こんなこともよく言いますよね。 「自分は誰にも理解されないんだ」 「自分のことなんて、  誰もわかってくれないんだ」 みたいな。 実際 誰にも 理解されてないのかもしれませんが ちょっと待てと。 ちょいと矛盾してやしませんかと。 お前さっき自分で自分がわからない みたいなこと言ってたじゃん! なんで自分でわかってないことなのに 他人の評価は否定できるんだよ! と。 自分で自分がわからないって言うから 周りが教えてやったら 「それは違う!  理解してないからそう言えるんだ!」 だなんて。 改めて考えてみると 無茶苦茶言ってますね。 もちろん僕も若者なので 理解されたい も 自分がわからない も 両方同時に心にはあります。 だから否定するわけではないんですけど 純粋に不思議だなー と。 ああ、あれか。 知ってる場所と知らない場所が 同時にあるのか。 じゃあ僕は 僕の何を知っていて 僕の何を知らないんでしょう。 …んー、 難しいな。 だいたいアレですよ。 自分のことを説明するのに、 自分を持ち出すのが間違いなんですよ。 りんごって何なんだろう と いくら考えてみても りんごはりんごでしょ としか言えませんからね。 それと同じか。 自己言及のパラドックスやな。 ああ、けど 新しい情報が入ってきたら別かも。 食べられるのを知れば、 りんご=食料 みたいな関連付けが出来ますし。 つまり僕は、自分を 世の中の言葉に関連付けたい ってことなのかなぁ。 てか アレだよね。 理解されてない って嘆きは 自分が望む評価を他人がしない って嘆きなんだろうね。
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