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彼と居られなくなってからのバレンタインデー。
夕べからオーブンが休みなく甘い匂いをふりまいてる…。
まだ悩んでた。
渡しても貰ってもらえるとは思ってない。
きっと会うことさえできないかもしれない。
夜中からの仕事に合わせて待とうと思った。
勇気がなくて
自信がなくて
怖くて…
結局手作りのお菓子たちは、
車の中で一夜を過ごした。
生クリームののったケーキは明日渡せない。
明日は渡そう!
そう決心して夜中からまたクッキーを焼き始めたの…。
他の友達の分も一緒に渡してもらおう。
…もちろん彼だけ貰って貰えれば良かった。
都合のいい、渡す口実…。
もう1ヶ月ほど顔もみてない。
会いたい…。
たぶん、会っちゃいけないと分かってても想いだけは伝えたかった…。
会いたい…。
あと何回言ったら
どのくらい想ったらあえるかな。
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