永遠。

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永遠。

結局、俺は灯りを消すのを条件に、アキと一緒に風呂に入った。 不覚にもめちゃめちゃなごんでいる。 『気持ちいいねぇ、ミキ。』 俺を後ろから抱きしめて、ニコニコしながら言うアキ。 『嬉しそうだな。』 『そりゃあもう。大好きな子と一緒にラブラブお風呂だからね。』 ラブラブって! 泡がブクブクたつ、薄暗い浴槽で、微妙な時間が流れてゆく。 アキは泡を俺の背中と肩に撫でつけながら、優しく抱きしめてきた。 『ミキ…。』 『何だよ。』 『可愛い…。』 唇がふさがれた。 キスしながらアキの右手は、俺の胸のあたりをまでさがってくる。 『くすぐったい…。』 『感じやすいんだな…。』 『違うから。』 『ここは?』 アキが俺の太ももをまさぐる。 『そこは…ダメっ…。』 『なんで?感じちゃう?』 『バカ…!』 『アキ、俺も…触って…。』 俺の手首をつかんで、自分の下半身を触らせる。 『ミキがあまりにも可愛いから、大きくなっちゃったよ。』 『アキ…。』 俺はどうしていいかわからず、アキの唇をひたすら吸った。 お湯の温度が熱かったせいもあるけど…。 ちょっとのぼせぎみだ。それを察してか、アキが 『そろそろ出る?』 と、笑いながら聞いてきた。『 うん…。』 俺は全身と顔を熱く火照らせながら、湯船から出た。
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