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生まれて来た時から運命は決まってるんだ。 そんな言葉を聞かされて育ってきた。 自分の家庭はある宗教的なものに属してるらしい。 だけど、僕は運命は信じない。 だって未来をつくるのは自分だって信じていたから... 僕は周りの人にやたら幼いと言われてやたらと年上にかわいがられた。 正直嫌な気分はしなかったが、面倒だった。 でも、女の先輩から話かけられるのは好きだった。 てか、女の人が好きだったのかもしれない... そんな僕が女の子と初めて付き合ったのは中学生一年の時だった。 もちろんお相手は年上で、中学生三年生。 歳は違うが小さい頃から一緒に遊んでいて、とても仲がよかった。 とっても明るくて、結構可愛くて、だけどしっかりしている先輩だった。 いわば、お姉さんみたいな感じだった。 付き合ってから5ヶ月が過ぎた。 学校が違うからなかなか会えなかったがたまにする電話でなんとか繋がっていた。 内容はそんなラブストーリーみたいなロマンチックなことでわなくて、学校であったことなどだった。 そんな夏休みのある日に初めて彼女の家に遊びに行くことになった。 とても、嬉しかったが特に深くは考えずにただ単に遊びにいっただけだった。 今日は暑いね とそっと先輩は麦茶をだしてくれた ありがとうございます。確かに暑いですね。こんまま暑くなったら冬には死にますね!! と中学生なりに考えてうけをとりにいってみたがいつもの先輩とはどこか違う。 いつもなら ばかやないん と笑ってくれるのにとても表情が暗い。 焦った僕は、 ゲームとかしちゃいますか?? と人のうちで勝手に遊ぼうとした。 正直暗い話とかは苦手だ... まだ小さい頃親父が友達の連帯保証人になって逃げられて全額払うことになってしまった... そんなときまだ、5歳くらいの僕は両親の喧嘩を目の当たりにして、とても恐くて恐くてしょうがなかったことを覚えている。 ゲームを初めて30分楽しんではいたが先輩が疲れたというので一人でいつの間にかゲームをしていた。 先輩は僕がゲームをしているのをじっとみていた。 僕が振り返ると楽しそうな笑顔を見せてくれる。 少し恥ずかしかった... なんで、だろうと考えていたらゲームをやめればいいんだと思いついた。 すると、先輩は片付けをする僕に突然話かけてきて、 運命ってあると思う?? と問われた。 馬鹿な僕は、 多分あるんじゃないか
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