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平本「なっ、何だあの二人は」
平本は呆然としていた。
平本「監督が言ってたのはあいつらのことだな」
府中中に来させられた意味が分かった平本はすぐに校長室へと向かって行った。
トントン
校長「どうぞ」
校長がそう答えると平本は校長室に入りお辞儀をした。
校長「どちら様でしょうか?」
平本「わたくし、こういう者です」
平本は、丁寧な言葉遣いで名刺を差し出した。
[浦和レッドダイヤモンズ スカウティング 平本龍]
校長「これはどうも御丁寧に。今日はどんなご用件で?」
校長が不思議そうに尋ねる。
平本「実は先ほど校庭でやっていた体育のサッカーを見ていまして、是非うちのクラブに迎え入れたい生徒がいまして」
校長「それは光栄ですね!何組のどんな子か分かりますか?」
平本「確か4組の茶髪の子でした」
校長「まさか藤ヶ谷君!?」
驚いた表情で校長は大きな声をあげた。
平本「どうしてそんなに驚かれるのですか?」
校長「あ、いやー…藤ヶ谷君は今、部活動もやってなければ外部活動もしてませんし…」
平本「えっ!?」
予想外の事だった。
平本(あんなに上手いのになんで…)
平本は驚きを隠せないでいた。
校長「とっ、とりあえず連れて来ますね」
そう言って校長は何処かへ行ってしまった。
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