偶然と人生

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ピンポンパンポーン 府中中の校舎に放送の合図音が響いた。 [3年4組の藤ヶ谷大地君。お客様がお見えですので、至急校長室へ来て下さい。] ピンポンパンポン 大地「えぇー!飯食えねぇじゃん」 隼人「あぁ飯が逃げてくね」 嬉しそうに隼人は答える。 大地「さっき逃げねぇって言ったじゃん」 隼人「こんな事もあるんだねー、勉強になりました」 大地「人事だなお前」 隼人「いっただっきまーす」 隼人は呑気に給食を食べ始めた。 しかし、すぐにまた放送が入った。 [龍魔君も至急校長室に来て下さい] 大地「ざまぁ」 隼人「っち…」 そう舌打ちをすると、仕方なく隼人も給食を諦め大地と一緒に校長室に向かった。 それから3分後、ガチャというドアの音と共に校長と大地、そして隼人が校長室に入った。 大地「また説教かよ?何もしてねーよ!」 隼人「…」 不機嫌になると隼人は無口になる。 校長「違うよ」 校長は嬉しそうに否定した。 (まさか良い話で藤ヶ谷君達を呼ぶ日が来るなんて…) 大地「じゃあ何?」 給食を食べそこねた大地は不機嫌そうに言う。 校長「まぁとりあえず座れ」 大地は先に座っていた平本の向かい側に座った。
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