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「遅刻だぁぁぁぁぁあ!」
布団の中から時計を見た俺はそう叫んでいた。
青い水玉のパジャマを着た主人公こと黒野俊介は叫ぶ。
時計の針は八時二十分を指していた。
焦った俺は人間離れした早さで飯を食うなどの準備をし家を出ようとした時、今日から夏休みだった事に気づく。
そんなことがあり、制服に身を包まれながら萎えているのだ。
まぁ夏休みだと喜んでも、これと言ってすることがないんだよなぁ……。
母さんが死んでしまい、父さんが一人で働いているために家に帰ってくることがあまりない。
そんな訳で、結構広い家で形だけ独り暮らしをしている俺は何回もやって飽きてしまったViiというゲームをやり始める。
「飽きた……」
ものの五分で飽きてしまった。
そうそう、最近では学校など世の中に嫌気のようなものを感じてきている。
つまらない、ただそれだけで言い表せるくらいに思っている。
味気ないのだ、本当に。
彼女もいなければ、これと言った趣味もない。
運動が得意でなければ、勉強も得意ではない。
俺はいつの間にか、好奇心という大事な物を失っていたのかもしれない。
だが、学校に行かずにいれる夏休みを含む休みは好きだ。
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