入学式
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「私は2年の立花茜。…君は?」 キラキラした瞳に吸い込まれそうになりながら、陽介はやっとの事で声を出した。 「…桐谷…桐谷陽介です!」 「桐谷君ね。いつでもいいから、気軽に来てみて!…じゃあ、またね!」 茜は小さく手を振ると、もう一度陽介に笑いかけてから校舎の奥に消えていった。 春のさわやかな太陽のせいか、陽介の頬はしばらく火照ったままだった。
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