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お金は大切です。
それは幼い頃から人並みに教えられてきた。
けれど両親との実家暮しでは、そこまでシビアな考えは持っていなかった。
病気になって実感したのだが、お金って本当に大切ですね。
病気になるとお金は全く価値を無くします。
びっくりする額があっという間になくなるから。
私の恩師が私の就職指導の際、お金に無頓着な私に諭してくれた。
その人は以前家族が大変な難病にかかり苦労をされていた。
お金がなければ治療費すら払えない、払えなければ助けられなかった。
その悲しそうな顔が忘れられない。
私は訳あって一人暮らしをはじめた。
両親から支援してもらう生活費はいつもあっという間になくなってしまう。
摂食障害をかかえながら私は社会人になるため就職活動を始めたが、時代が悪く百年に一度の大不況で大変苦労をした。
受けた企業は50社を越え、痩せた体が耐えられずふらふらになりながら活動を続けた。
企業は良い人材を確保するのに必死で、学生に厳しく審査をしてくる。
圧迫面接や、嫌がらせの様な失礼な言葉や対応にガッカリした事もあった。
それに摂食障害を治しながら、隠しながら就職活動はとも辛いもので、見事就職は決まったけれど就職への不安は消えなかった。
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