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転校先は虐めブームが来ていたらしい。
あっという間に「虐め遊び」のターゲットになった。
唖然とするしかない日々。
苦しくて悲しくて、子供のくせに一丁前に遺書まで書いてた。
思春期の子供は素直で純粋で、本気で残酷だった。
けれど逃げ出さず毎日そばで相手をしっかり見て、そして分かってあげられれば、虐めっ子とも仲良くやれたりしたりする。
私は虐められたから、決して人を虐めないし、悪口も言う気が起きない。
逆に人に優しくできるから、虐められて得したのかも。
ただあの頃の私には感謝と尊敬を感じている。
陰湿な虐めによく耐え、よく生きたし、実は結構な格闘上手で反撃出来たのに、よく手を出さなかった。
子供にしては上出来だった。
あれからいっぱい友達出来たよ。虐められた子の相談相手も出来たりするよ。
そこまでわるくないかな、と思う私の思春期の思い出。
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