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私は摂食障害者として生きています。何故そうなったかの原因探しでは本当に困りました。
「原因は分からないんです」
医師に伝えた時、医師は私の昔の話しをしだした。
初めての診察だったので、母に頭を下げて同行してもらっていた。
医師は何故か私の病気の症状の経過を言い当てた。
初めは食べなくても平気から、食べたくないへ。
嘔吐を繰り返し、心身共に弱っていった。
そして母の前で昔の経験を探りだした。
母が「この子は何事にも耐える子なので」と言った瞬間に涙がでた。
医師は何故泣くの、と聞いたので分かりません、と答えた。
「原因は結構ですから治し方を知りたいです」
とやっとの思いで声を絞りだした。
「この病気はね」と医師は語りだす。
心の病気だから原因を突き止めてそこを治さないと治らないんですよ。死亡率は9%の病気です。
治そうと思ってもすぐに治せるものではなく、1年、2年と時間が必要なんです。
その頃の私は痩せ過ぎていて、身長160㎝で体重36㎏しかなかった。
流石に周りが心配しだし、私も倒れる寸で体重の減少に歯止めが効かず、なんとか病院を探してたどり着いた。
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