いきなり告白!

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「グラマシーニューヨークのケーキを食いまくる!!」  自信満々に言ったあたしに、真奈と紗耶香は呆れたようにため息をついた。 「あやめのことだからそんなことだろうと思ったけど」 「二十四時間だよ?! そんなことよりもっと大事なことない?!」 「ええっ?! 超大事なことなんだけど?!」  憧れのグラマシーニューヨーク。  貧乏学生にはなかなか手が出ないのに。 「はあ・・・」  友人二人は再びため息をつく。  あたしたちはコーヒーが売り物のカフェで、例え話に花を咲かせていた。  今の話題はもし世界が二十四時間で終わってしまうとしたら。 「あたしだったら好きな人と一緒にいるけどな」 「あたしも」  二人とも高校生らしい乙女な答え。 「男と一緒にいて何が楽しいんだ」  あたしはケッと呟く。 「あやめは恋愛音痴だからね」 「はいはい。ついでに歌も音痴ですよー」  あたしは半ばヤケ気味に言う。
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