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「そんなことよりノート。月曜までに提出しないとマジヤバイ」
あたしは真奈に向かって手を差し出した。
土曜の朝にカフェに集合したのは、これから遊びに行く先の相談だが、月曜に提出予定の課題を片付けるため、真奈に授業ノートを借りるという目的もあった。
「卒業出来るかどうかの瀬戸際だもんねー」
真奈が少し意地悪な口調で言う。
「しょうがないじゃん。骨折入院して出席日数ヤバイんだから」
「でも骨折した理由が笑えるよね」
「そうそう。スケボーで手摺り降りようとして失敗したんだよね」
紗耶香がくすくすと笑う。
確かにあたしはあの時、テレビで見たボーダーのように華麗に手摺りの上を滑り降りようとした。
結果は見事失敗。
あたしは病院に緊急搬送。
「武田と賭けてたんだって?」
「そうだよ。でもあいつあたしが怪我したら自分はやらないでやんの。チキンだよあいつ」
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