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まあいい。とにかく次だ。
「あーもしもし上杉? ちょっと話があるんだけど。お前あたしと付き合う気ない?
いやだから違うって。課題はちゃんとやるって。別にお前にやらせようとしてるわけじゃ―――ってコラァ! 切るなぁッ!!」
二人目撃沈。
真奈も紗耶香もひいひい言いながら笑っている。
こいつら・・・
「あーもしもし、石田? 時間がないから手短に言うが、お前あたしと付き合え。
いやだから脅してねえし。ああッ?! 本当に脅すぞコラ! あっ切るな!!」
「もしもし真田? 何? 武田から聞いた? いやだから罰ゲームじゃねえけど。
あーわかったわかった。ミラクルシュートなら今度教えてやるから。じゃあな――――って切ったらあかん―――ッ!!」
こんな調子であたしのメモリは全滅していった。
あたしはテーブルに突っ伏す。
どんだけ女扱いされてねえんだろあたし。
まあ、あたしもあいつらを男だと思ったことないけど。
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