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「大体電話で終わらそうとするからダメなんだよ」
涙目を拭いながら真奈が言った。
「・・・・だって面倒なんだもん」
「その時点で絶望的」
紗耶香が首を横に振った。
「じゃあどうすりゃいいんだよぉ！」
あたしはガバッと顔をあげる。
「しょうがないなあ。真奈様が人肌脱いでやりましょうか」
そして持っていた紙袋をあたしに差し出した。
「？」
あたしは紙袋の中を覗き込む。
何か服のようなものが入っている。
「これを着て白金高に行こう！」
「は？」
白金高とは有名な金持ち高校だ。
「何でそんなとこに？ 大体今日は土曜だよ」
「ふふーん。白金高は今日文化祭なのです」
「文化祭・・・」
「そこで男をゲットしてきて下さーい」
「ええぇぇぇ？！」
マジでか？！
それハードルあがってねえ？
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