第1話

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―ピリリリッ― ゴミ屋敷のような部屋の中から、携帯が鳴る。 誰だよ? ―ピリリリリッ― 音を頼りに携帯を探す。 「……あった。」 携帯をやっと見つけ出し、電話に出る。 『やっと出た! 事件だぞ。横浜の住宅地だ。』 「は~い。分かりました。」 携帯を閉じる。 「ふあぁ~っ。」 欠伸をして立ち上がり、シャワーを浴びる。 昨日飲み過ぎちゃったかな? 頭が痛い。 シャワーを止め、体を拭く。 髪を乾かし、服を着る。 朝ご飯を食べずに靴を履く。 ポケットに手を突っ込む。 「…あ。」 机の上にある手帳を取る。 これがないと仕事が出来ない。 .
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