プロローグ

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いや、本当は気付いていた。 ただ気付きたくなかっただけだ。 私は心の底から宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力や悪組織が目の前にふらりと出てきてくれる事を望んでいたのだ。 私が朝目覚めて夜眠るまでのこのフツーな世界に比べて、アニメ的特撮的マンガ的物語の中に描かるる世界は、なんと魅力的な事だろう。 私もこんな世界に生まれたかった! 特訓して手から波動拳を出したり、コインを弾いてレールガン並みの技を発動したり、印を組んで忍術を使ったり、秘密組織の超能力者とサイキックバトルを繰り広げたり、つまりそんなことをしたかった!
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