第1章 ゲリラ小隊結成

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いきなりの話に少なからず動揺しているゲリラに、覇屡は上目遣いで聞いてきた。ゲリラが頼まれると断れないタイプとしっての作戦だった。 「……分かったよ」 ゲリラは覇屡の目線に耐え切れず、仕方なく降参した。 「で、あとの四人は?」 ゲリラは仕方ないな、と割り切って覇屡にその小隊とやらの他のメンバーの事について訪ねた。 「うん、この人達はどうかな?」 覇屡は用意周到なことに、もう候補を決めていたらしく、ずっと手にしていた四枚の紙をゲリラに見せた。 ――この城の現警備隊長を務めるアル・ラーサ。 ――北の巫女キラ・タカヨ。 ――昔、ここの王宮魔導師だった者の弟子、もっさもっさ。 ――南の巫女ユカリーノ。 この4人が覇屡の選んだ他のメンバーだった。 どの人物もゲリラも名を知る凄い人物だが、小隊入りを快く引き受けてくれそうにはない人物だった。 どの人物もゲリラの知る限りでは、それぞれ自分のやらなければならない事で精一杯のはずだからだ。 「どう? 悪くない選択でしょ?」 「まぁそうだが……小隊に入るか?」 ゲリラは覇屡に、自分の考えを説明した。だが、覇屡は少し考えて言った。 「大丈夫だよ」
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