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次の日、覇屡とゲリラは小隊候補生と共に王室に集まった。
この覇屡王国の中央に位置する覇屡城(ハトルジョウ)は、もう1000年以上前に立てられたものである。
城は石で作られており、敵国が攻めてきてもある程度は耐えれるように、城と同じくらいの高さの城壁がぐるっと敷地を囲んである。
一度門をくぐると、そこには緑豊かな庭が広がっている。
庭は庭師によってきちんと手入れがされている。背の低い木や四季折々の花。今の季節では、蓮華草や鈴蘭があちらこちらに咲き誇っている。
中央には大きな、これもまた城と同じく石造りの噴水が鎮座していた。ここにはよく、買ってきた魚達が放たれ、後に食べられることも知らずに、優雅に泳ぎ回っている。
この覇屡王国で一番美しい庭園、と言っても過言ではないこの庭は、先代から何年もかけて受け継がれてきた庭なのだ。それこそ国王であり、先祖の末裔である覇屡にとっては、大切な場所だ。
城内も同じだ。
玄関は広々とした空間になっており、天井には豪奢なシャンデリアが設けられている。
中央から左右に伸びる階段。それを右へ行き、一番奥まで行くと王室があるのだ。
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