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部屋は王室にしては、それほど広い訳でもない。縦、横に約8歩くらいだ。
入って正面には、覇屡が仕事をするのに使う、書類がやたら乗っているデスク。その後ろにはバルコニー。両サイドには本棚が1つずつ設けられている。
そんな中、いきなり――14歳の少女とは言え――国王直々に呼び出しをくらい、四人は居心地が悪そうにそわそわしている。
立位置は、机の前に覇屡とゲリラが立ち、その前に右からラーサ、もっさもっさ、タカヨ、ユカリーノの順で並んだ。
覇屡はコホンと1つ咳払いをすると、話しを切り出した。
「え~じゃあ早速だけど本題に入るね。あなた達にぜひゲリラ小隊の一員になって欲しいの」
覇屡はいきなり今回の呼び出しの目的を言い、発言に戸惑いながらもラーサが控えめに手を挙げた。
「……何で僕たちなんですか」
ラーサは自分の事を、僕、と称するが、れっきとした女だ。ゲリラも初めて会ったときは少年かと思ってしまった。
他3名もラーサと同意見らしく、覇屡に答えを求めるようにこちらをじっとみている。
「まぁ、そこは大人の事情っていうか……」
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