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しかし、彼女一人で何が出来るというのだ。
忠義厚い家臣達は城に留まったが、その大半はストライキを起こし、この城を離れていった。もうこの国はだめだと判断したのだろう。
それもそうだ。まだ幼い少女が治める国など終わったも当然だ。
少女は何度も心が折れそうになった。
その時、少女に手を差し伸べたのが、幼い時に王宮暮らしの中でできたただ一人の友人、ゲリラ・久蘭だった。
「泣くな、お前は一人じゃない。俺がついててやるから」
その言葉が少女の心を救った。昔から姉のように慕ってきたゲリラは、祖父の親友の娘で、何かあるといつも少女を助けてくれていた。
ゲリラは少女と共に混乱したこの国を元に戻すため全力を尽くした。家臣達も出来る限りのことを少女にしてくれた。
おかげで内乱は収まりとりあえずは平和になった。
そのほとんどはゲリラのおかげと言っても過言ではないだろう。それほど彼女は少女の為に動いてくれたのだ。
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